1. 情報処理学会論文誌「数理モデル化と応用」の発行は次の二つを目的とする.

    • 情報工学・情報科学における数理モデル化とその応用手法に関する研究を, モデル化という観点からの一つの完成した研究と見なし,その研究発表の最終形態としての場を与える.
  2. 研究会発表と論文投稿 / 査読を密接に関連付けることにより, 論文発表のターン・アラウンド・タイムを短くする.

  3. 本論文誌の査読は,数理モデルに関する新規性・有用性のある論文を採録するために行われる. 論文の内容の最終責任は著者が負い,その評価は読者が見い出すものである. この観点から,次のような論文は不採録とする.

    1. 新しい数理モデルの提案を行っている論文で,提案されたモデルが既知のものである場合.

    2. 既存数理モデルの改良を述べている論文で,改良されたモデルに新規性も有用性も見い出せない場合, もしくは改良されたモデルが既知のものである場合.

    3. 特定の応用分野に限定した新しい数理モデルの提案を行っている論文で, 提案されたモデルが既知のものである場合.

    4. 既存数理モデルの新しい応用分野への適用を示した論文で,その適用手法が既知のものである場合.

    5. 既存数理モデルの概知応用分野に対するより効果的な適用手法を示した論文で, その効果が客観的に示されていない場合.

    6. 本論文誌の対象としない分野に関する論文の場合.

    7. 本質的な誤りがあったり,論文としての体裁が整っていない場合.

  4. これまでの論文査読は,すべてオフラインで行われてきたため,トラブルを生み出す場合もあった. 本論文誌の査読では, 研究会での発表と質疑応答・討論を通して,この問題を回避する試みを行っている. なお,研究会での直接討論を行うとは言え,査読者は匿名を原則とする.

  5. 学術論文の長さは 8 ページが目安であるという意見に対し,本論文誌編集委員会は, 編集上の都合以外,その根拠を見い出せない. 従って,本論文誌の論文の長さに関してはいかなる制約も課さない.

  6. 投稿論文が学術雑誌に投稿中または既に採択された論文と内容が同一の場合は採録しない. ただし,全国大会,研究会,シンポジウム, 国際会議等の口頭発表に付随する予稿として発表された内容はその限りではない.


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